生きる
監督 黒澤明
名匠 黒澤明の名古典でございます。
この映画を見たとき、身動き取れませんでした。あまりにもテーマが重いし、普遍的なのです。そして志村喬のすごい演技。黒澤明の見事な演出。
志村さんの演技で印象に残るのは全部なんですが特にゴンドラの唄を酒場で歌うシーン、ヤクザに絡まれるシーン、女性部下と喫茶店に入って話すシーンでしょうかね。本当にリアリティがあり、魅了される演技でした。まさに鬼気迫る演技とでもいいましょうか。
黒澤明の演出では特に人物の配置、時計を巻き戻すときに人物がふと怖くなって泣き出してしまうシーン、バースデーソングのシーン、胃がん宣告シーンが特に素晴らしかった。映画の専門的な知識がなくても思わずなるほどねぇと唸ってしまう演出でしたね。
いやー参りました