サクリファイス
監督 アンドレイタルコフスキー
キャスト エルランドヨセフソン スーザンフリートウッド
1986 スウェーデン
はい!出ました!
タルコフスキー作品の中でいちばん好きな映画でございます!!!!!
まず最初の男が木を植えるシーン。そこで息子に話しかけるところから映画がスタートします。息子は喉の手術を終えたばかりで話せない設定になっている。
主人公は木を見てこんなことを言う。
「まるで日本の生花のようだ」
タルコフスキーは大の日本好きだったようですね。映画の終盤の方でも日本人というワードが使われます。
木を植えたところで友達が自転車に乗って登場する。タイヤに紐を結んでふざけるシーンは面白かったですね笑
主人公の誕生日に友人を招待してお祝いしようとしたところで突如悲しいというか衝撃的なニュースが流れる訳です。
なんと、核戦争によって人類は滅ぶというじゃありませんか!
主人公の奥さんは気が狂ってしまいます。主人公も絶望に陥る。そして主人公は神様に自分の家を捧げる決意をします。
面白いところが映画の中盤で家を燃やすことを主人公が言葉にしてしまうところ。なんの前触れもなく家を燃やすならば驚きが倍増する訳ですよね。家を燃やすというところはこの映画の醍醐味というか最も重要な点です。それをもう予告してしまうところが面白いなと思います。
してみると結論を先に言ってしまってプロセスをじっくりみせるよというタルコフスキーの考え方というか映画哲学といったものがあったのでしょうか。
とにかく家を燃やすシーンは圧巻ですね。このためにわざわざ家を建てたみたいです。おそるべし。映画のためならなんでもするという執念がすごいですね。
DVD、買いました。永久保存版です。